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Wolfhound Monthly

アイリッシュウルフハウンド雑記帳

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ベテラン・クラス


海外のドッグショーは、FCI加盟国も、そうではないイギリスやアメリカも、ドッグショーの年齢別クラスのひとつとして「ベテラン・クラス」があります。アメリカでは6歳以上、イギリスは7歳以上、FCIでは8歳以上。何歳以上がベテラン(シニア)といえるかは犬種によってかなり差はあると思うのですが、一応一律の年齢が決まっています。そしてパピー・クラスと同じように、ブリード戦のあとベスト・ベテラン・イン・グループ、ベスト・ベテラン・イン・ショーが選出されます。

8歳以上というと、アイリッシュ・ウルフハウンドの、とくにオスの場合は相当ハードルが高くなり、実際にヨーロッパのショーではメスはそれなりに出ていても、オスがベテラン・クラスに出てくることはかなり少ないようです。そんななかで、8歳のオスが何頭か活躍したのは、今年の嬉しいニュースのひとつでした。そのうちの1頭がGlor na Gael Ivanhoeです。

Glor na Gael Ivanhoe VetBIS3 G4 @2014EDS

Glor na Gael Ivanhoe VetBIS3rd @2014EDS

(写真は許可を得て掲載しています。無断転載厳禁 (C) copyright reserved)



10月のFCIユーロドッグショーでBOB、ベテラン・グループ10の3席、さらにレギュラークラスのグループでも4席に入りました。日本のグループ10よりもはるかに頭数がヨーロッパでこれは大健闘です。2009年にダブリンのユーロドッグショーで生のアイヴァンホーに会いましたが、その時よりもさらに格好よく、素敵なシニアになっていました。


ひるがえって日本。JKCはFCI加盟団体なのに、なぜJKCのドッグショーには「ベテラン・クラス」がないのか?理由は寡聞にして知りませんが、ここにも商業主義的な体質の一面が出ているのかなと思います。すでに繁殖年齢を過ぎた犬を大事にし、コンディションを保ち手間暇(とお金)をかけてショーに出す。ケネルクラブとしては、健全性や寿命の向上のためのよいインセンティブになるはずです。また、自分の犬を本当に大事にしているブリーダーであれば、目指す価値のあること。でも、効率と儲けが第一であれば、ベテランなんてただのお荷物になりかねません。そうなると、盛りの過ぎた犬を何でショーに?というような発想になるのではないでしょうか。

一方、アイリッシュ・ウルフハウンドの世界では(日本ではどうか知りませんが)、ベテラン・クラスに犬を出すことに、特別な意味あいがあるように感じます。海外のショーでは、パピー・クラスと同じかそれ以上に、温かいまなざしでその場の祝福を受るのがベテランの犬たち。どの犬にも、リングに入ってくる時からずっと拍手が続きます。IWのよいブリーダーは、繁殖引退犬も最後まで大事に飼うのが当然ですし、健全で長寿な犬を持てることは矜持です。犬種の平均寿命が短いということもあり、ベテラン犬への思いがひとしお強いのかもしれません。そういう背景があるので、7歳、8歳、9歳、ときには10歳の犬がショーに出ることは、その場にいるすべての人にとって励みにもなり嬉しくもあるわけです。ベテラン・クラスの犬たちへの温かい拍手を聞くたびに、この人たちは本当にこの犬種が好きなんだなぁと、しみじみ実感します。

そんな光景を見ていいなぁと思い続けてきたので、ベテラン・クラスの年齢でウルフハウンドをショーに出すことは長年ひとつの目標でした(ブリーダーではないけれど・・)。周囲に、なんでそんな老犬をと思われようと構いません。この犬の生涯のベストな時期はたしかに過ぎているけれど、この年齢でのベストを目指したい。それに、いい子を譲ってくれたブリーダーさんの信頼に、こういう形で応えられたらという思いも。。。

飼い主のそんな思いは知る由もない子ざるですが、1年半ぶりショー出陳となった今年のFCI東京インターナショナル・ドッグショーでは、1日中ご機嫌で、楽しみながら、いつになく集中してしっかりショーイングしてくれました。今年はいろいろあって大変な年だった子ざる。7歳の誕生日を過ぎて、このところはすこぶる好調だったので、勝手に「仮想ベテラン・クラス」ということで(笑)グループで席次はつかなかったけれど、よいコンディションで、本犬が楽しめた、それだけで十分です。応援してくださったみなさま、本当にありがとうございました。

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8歳になってもまたショーができるといいな、というのはかなり贅沢な願望かな。アイヴァンホーやウンベルトを目指して頑張りたいものです。とはいえ、あとどれだけ一緒にいてくれるかはわかりません。わからないからこそ、何気ない日常の日々を1日1日大切にしていかないとね。。。

それにしても、IWの出陳がロートルだけなんて寂しい。若いよい犬たちが出てきてくれることを願っています。メインはあくまでレギュラークラス、それがあっての「ベテラン・クラス」ですから。

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