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Wolfhound Monthly

アイリッシュウルフハウンド雑記帳

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1968

1968。何の数字だかわかりますか?

最初に言っておきますが、私が生まれた年ではありません。

実は、日本で最初のアイリッシュ・ウルフハウンドが登録されたのが1968年。日本で初めてウルフハウンドが輸入された、日本のウルフハウンド元年なんです。今から45年前。意外と長い歴史があるのですね。

ただしこれはJKC(ジャパンケンネルクラブ)への登録があったということなので、これ以前にJKCに登録しない、またはJKC設立以前にウルフハウンドが日本に連れてこられたことがなかったとは言い切れません。なので、JKCに最初のウルフハウンドの登録があった年、というのがより正確であるかも。

さて、この(一応)日本で最初のウルフハウンドがどこのどういう犬で、その後繁殖されたのか?まさか今も子孫がいたりするのか?誰がどんな風に飼っていたのか??いろいろと知りたくなるのが人情というもの。もう何年も前になりますが、黎明期の日本のIWのことを調べていた時に、知りたくて資料を探したのですが、わかりませんでした。

どこからどういう犬が輸入されたのか、繁殖されたかどうか。本来こういう情報は、ケンネルクラブのスタッドブックを見ればすぐにわかるはず。そのためのスタッドブックですから、あちこち資料を探し求めるまでもないはずなのですが…。JKCに問い合わせたところ、1998年以前のスタッドブックは電子化されておらず(コンピュータに情報が入ってないんですって)、ゆえに資料は出せないというのです(何年か前の話なので、その後遡ってデータの電子化が進んだかどうか聞いてみる価値はあるかもしれませんね)。では本部へ行けば昔のスタッドブックを見せてくれるのかと聞けばそれもダメみたいな話で…。HP上で登録犬の血統情報を検索できるKC(イギリス・ケンネルクラブ)とは天地ほどの違いがあることを思い知らされたわけです。

とにかくJKCは諦めまして、自分なりに調べた結果、多分これかな?という資料に突き当たりました。多分、ですけどね。犬舎名まではわかりませんが、イギリスから牡牝を入れたようです。推測ですが、繁殖も試みたようです。でも多分、その血統はじきに途絶えてしまったものと思われ…。


1969-7愛犬の友広告




写真は雑誌『愛犬の友』1969年7月号に掲載された広告です。セント・バーナードをはじめ、グレート・デーンやマスチフなど大型犬種の犬舎がウルフハウンドも入れたようで、この後数年にわたり『愛犬の友』に広告を出し、犬舎主のご夫婦とおぼしき方がIWと一緒に写っている写真も掲載されていました。「セント・バーナード、オールド・イングリッシュ・シープドッグ、ピレニアン・マウンテン・ドッグ、アイリッシュ・ウルフハウンド、常時子犬います」なんて、今なら眉をひそめられそうな文句も広告に書かれています。「繁殖訓練研究生募集」ともあり、それなりの規模の犬舎だったようです。

1968年、69年頃の『愛犬の友』は、イギリスのドッグショー「クラフト展」の報告記事のなかで、IWのBOB犬としてイーグルスクラッグ・クロンローやサルハムステッド・マッチの写真が紹介されています。そうかと思うと、犬の総合会社株式会社アニマルなどという会社が、「珍犬種卸販売開始」という広告を出していて、その取り扱いリストのなかにウルフハウンドも入っていたり。この時期、いまから想像する以上に、IWは日本でも知られていたのかもしれません。さらに数年経つと、IWへの注目度も高まってきたのかなと思わせる記事も出てくるようになります。今の犬雑誌の記事とは随分雰囲気が違っていて楽しいので、いずれ機会があればご紹介したいと思います。

1968年に輸入・登録された犬が誰なのか。しつこいようですが、古いスタッドブックがあれば簡単にわかること。何年も前に調べようとして行き詰まり、そのままになっていましたが、どなたか古いスタッドブックをお持ちの方がいらっしゃいましたら、ぜひ情報をお寄せいただければ幸いです。

ちなみに最近、アメリカで大規模なIWの血統データベースを運営している方とやりとりをする機会がありまして、それでこの1968年の調べかけの一件を思い出した次第なのですが、その方曰く、カナダでは火災やコンピュータ・クラッシュで初期のデータが失なわれ、フランスも湿気のために古いデータが残っていない(カビでも生えちゃったのか…)などと、案外古い血統情報が残っていない場合もあるようです。100年も前の記録ならばそれも仕方なしかもしれませんが、たかだか45年前、戦後のことですし。調べきれないのが悔しくてしかたない、というのが正直なところ。。。







11.20追記

改めてJKCにスタッドブックの問い合わせをしてみましたが、「1998年以前はお出しできるものがありません」という回答でした。その意味は・・・

この件で、犬界に50年以上?JKCの事情にも詳しい某師匠にも伺ったところ、やっと事情がわかりました。JKCがスタッドブックを作り始めたのは、せいぜい20年前くらいのことで、それ以前はそんなものはなかった、というのです。つまり、作り始めたのが99年ということなのかぁ。

これはかなり衝撃の事実。血統登録団体としてそれはどうなの?血統書を機械的に発行するだけじゃなくて、血統情報を活用できる形にしてくれなくては…と思うのですが。とにかくそういうことで、古い情報は外に出せる形にまとまっていないということでした。コンピュータ化に伴って、過去に遡って登録・情報管理をするとか、考えてほしいなぁ。


Comment

れいこ says... "興味深い♪"
うりぼうさん、さすが!よくここまで探求しましたね!
日本では、日本犬以外で歴史の古い犬種は何なんでしょうね?
これ、ウルフハウンドで探すのではなく、他の犬種で詳しい人に、この「ハウスユキエ」の犬舎を聞いたら、案外すんなり芋づる式に分かったりして。笑
背景、海だし。
セントバーナードはちゃんとイメージ通り、樽?をぶら下げていますね。笑
OESの右の子は、これは・・・カットでこんな風貌に?
おもしろ~い。。
でも、日本に連れて来られて、幸せな生涯を送れたのかどうかが、一番気になるかな・・

あ、うりぼうさん、ティモ君のお誕生日のところ・・あ、もう次のページにいってるっ
コレットさんにコメント書いてあげて~っ ずっと気になっているんだけど・・「おめでと~!」って私も書きたいんだけど、書けなくて。  コメントの数が偶数だから、きっと気付かないんだろうなぁ~って思ってました。
2013.11.12 06:48 | URL | #- [edit]
ullibo says... "Re: 興味深い♪"
れいこさん、
昔のことを調べるのが好きなので^^
ケネルの当時の所在地は鎌倉なんです。ブリーダーさんは今どこでどうしているのか。そもそも存命なのか。45年前となるとわかりませんね。
ほんと、犬たちが幸せに暮らしてくれてたらいいなと思いますね。どうなんだろうか…。今の感覚でものを言えない気もするけれど。
そうそう、トリミング犬種って、50年も昔だと全然カットのスタイルが違ってたりして面白いですね。50年前のプードルとか、すっごくモコモコぼわ〜んてしてるし(笑)

> 日本では、日本犬以外で歴史の古い犬種は何なんでしょうね?
Gシェパード、セターやポインターなどの猟犬は戦前からそれなりの数がいたのではないかなぁ。
江戸時代の日本画に、洋犬の絵があって、グレイハウンドなんかが描かれているのを見たこともあるけれど、あれはまさに舶来の珍犬扱いか?(笑)


> あ、うりぼうさん、ティモ君のお誕生日のところ・・あ、もう次のページにいってるっ
> コレットさんにコメント書いてあげて~っ 

え?あらまぁ。ご指摘ありがとう!
コレットさん、ブログのコメント欄を伝言板代わりにしてあちこちにランダムに書き込むから時々わからなくなったり忘れたり^^; メールのやり取りもしてるので余計に混乱です。


2013.11.15 23:56 | URL | #- [edit]

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