Wolfhound Monthly

アイリッシュウルフハウンド雑記帳

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EIWC Congress 2016

ヨーロッパ・アイリッシュウルフハウンド・クラブ連盟が開催する2年に1度のウルフハウンドの祭典EIWC Congress。今年は5月末にドイツで行われました。私は2010年のデンマーク、2014年のフィンランドでのコングレスに参加してとても楽しい思い出になっています。今年はとても残念ながらどうしても日程的に都合がつかず参加できませんでしたが、今回もまた素晴らしい週末になったようです。

コングレスはブリーダー、各国のIWクラブ代表、IWに詳しい獣医師などが講師となって様々なテーマで報告をするセミナーが1日。そしてウルフハウンド単独のショ―が1日(さらに現地のチャンピオンシップショ―が前後にくっつけて開催されることも)、という構成です。

セミナーもとても勉強になり大事ですが、なんといっても楽しいのはショ―。IWに関していえば、ヨーロッパではクラフトを上回る最大規模のショ―で、今年は28カ国から参加者があり、250頭がエントリーしました。まさにIWの祭典です。

その壮観なオープニングパレードの模様がこちら。参加者全員、ウルフハウンド250頭が行進したそうで、感動で目に涙を浮かべたという参加者も。先頭にはシャイヤー種のような3頭の大きな馬、中世風衣裳の人たち、そのあとに各国参加者の長い長い列が続きます。




ジャッジは3人。アメリカの大御所のお一人グレッチェン・バーナディーさん、イギリスから実績あるベテランブリーダーのクリス・アムーさんとジャン・ペインさん。それぞれオスのメインクラス、メスのメインクラス、そしてオス・メスのパピー、ジュニア、ベテランを担当します。長い1日の審査を経て、250頭のなかからベスト・イン・ショーに選ばれたのは、なんとベテランクラスでエントリーした8歳のメスでした。


2016 EIWC BIS Karla dei Mangialupi photo Larisa Blaghevicha のコピー
Karla dei Mangialupi - Best in Show at EWIC 2016
photo courtesy of Larisa Blaghevicha.



正確には8歳4ヵ月。立派なシニアの年齢で長丁場のショ―を楽しく走り、最後にはリザーヴになった若いオス(Kingarra della Bassa Pavese)との間で競われたBIS戦も勝ち抜きました。審査したジャッジの一人も、大半の若い犬よりもよい歩様だったと言っていますし、実際に居合わせた人たちに沢山の感動を与えてくれた様子。そうはいっても若い盛りは過ぎた8歳のメス。BISに抜擢したジャッジの判断にも敬服です。


Mangialupi, Karla dei (move) EIWC2016 のコピー
Karla dei Mangialupi
photo courtesy of Anna Szabo.



このBISに、もしかしたら誰より驚いたのはブリーダーのマルチェロさん本人だったかも? ウルフハウンドのベテランクラス(ヨーロッパでは8歳以上)は、出せるだけで誇りに思うくらいのクラスなので、まさかBISとは思っていなかったのでは。。。

しかもマルチェロさん、2010年のデンマークでもAda dei MangialupiがBISになっていて、2度目のEIWCでのBISです。一人のブリーダーが2回BISをとったのは、EIWCの20年余りの歴史でも初めてのこと。さらに、ベテランクラスの犬がBISに輝いたのも同じくEIWC史上初という、ダブルの快挙でした。マルチェロさんおめでとう!私は密かにマルチェロ・マジックと呼んでいます(笑)

Mangialupiのメスは、若い頃ももちろんよいのですが、年齢が上がっていくにつれて魅力を増していく子が多いように思います。Karlaもそうですが、健全な心身という基礎があってこそ、可能になることかなと。Mangialupiファンとしては、心から喜びたい結果でした。本当に現地で生で見たかったな〜・・・。

最後に、今回のコングレスは、Mangialupiをはじめ、総じてイタリア勢の活躍がめだったショ―でもありました。ここ何年も感じていることですが、イタリアはブリーダーの数もウルフハウンドの頭数もさほど多くない(実は日本とあまり変わらない)にも関わらず、少数精鋭というか、各犬舎がかなり明確な犬のラインの個性を出しつつ、それぞれクオリティの高い繁殖をしている印象があります。気軽に他の国と行き来できる大陸ヨーロッパの強みはありますが、数は必ずしも質には直結しないことを物語っているかなと。ブリーダーの志、勉強次第なのですね。

ということで最後の写真は、ブリーダーグループ・クラスで1席になったBassa Paveseの犬たちとブリーダーのルドヴィカさん、そして3頭のシャイヤー馬。ウルフハウンドが小型犬のようですね(笑)


13331028_10208327901148087_1043007269436257068_n.jpg
photo courtesy of Anna Szabo.




現地の様子を沢山の素敵な写真で見せてくれたアンナさん、ラリサさん、ブリジェットさん、他たくさんのWolfhound friendsのみなさんに、本当に感謝です。

Thank you Anna and Larisa for your kind permission to use your quality photos in this blog.
写真は許可を得て掲載しています。無断転載・利用はお控えください。




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fabulous Aby

11月12日、ベルギーのブリュッセルで行われたFCIの100周年記念ドッグショーWorld Champion of Championsは、今年のワールドドッグショー、ユーロドッグショーなどでCACIBを取得した犬とチャンピオンタイトルをもつ犬だけが出場資格を得るというショーでした。そんな100周年のお祭りイベントでなんと、ウルフハウンドがゴールデントロフィーを獲得、Centenary World Championになりました。

Absolute Roan Inish Tullamore Good Stuff、通称アビー、3歳の女の子。今年まるで彗星のように登場し、ワールドドッグショーでグループ1席、ユーロサイトハウンドショーでベストインショーなど、ヨーロッパの大きな舞台で活躍してきた女の子です。ウルフハウンドが大きな全犬種ショーで活躍することは少ないうえ、メスの活躍はさらに珍しいだけに、こんな素晴らしい女の子の活躍を(遠くからとはいえ)目の当たりにできるなんて嬉しい限り。オーナーさん自身、「一生に一度もてるかどうかというよい犬と、素晴らしい経験をした」と語っています。間違いなくウルフハウンドの歴史の一ページに残る犬になるのでは。

アビーちゃん、今一番生で見たい犬のひとりです(笑)数々の写真や動画で見ていますが、ほとんど完璧ともいえる構成、健全な軽くて良い歩様、安定した明るいキャラクター。そしてきっと生で見たらすごいスターのオーラも出ているのでしょうね~。許可を得て素敵な写真をお借りできたので、お楽しみください♪


Aby @ FCI Centenary World Champion of Champions


Aby on the move


on the podium


photographs (c) Svetlana Valoueva
Thank you very much for your kind permission.
著作権者の許可を得て掲載しています。
転載・再利用は堅くお断りします。



3枚目は、表彰台の上で、祝福にきたおっちゃんのお腹に挟まれてちょっぴり困り顔のアビーちゃん(笑)表彰台の上ではちょっとした可愛い"ハプニング"もあったようで、そんなところを見てたら、すっかりアビーファンになってしまいました。

特筆すべきは、ウルフハウンドのブリーディングでは後発国で質もそんなに高くなかった東欧から、ここまで素晴らしい犬が出てきたこと。幸運もあるのでしょうけれど、それだけではできない。関係ブリーダーさんたちの惜しみない努力と協力とたゆまぬ勉強の成果も心から祝福したいです。

オーナーハンドラーのブリーダーさんとの美女コンビ、まだしばらくの間ウルフハウンド・ファンの目を楽しませてくれることでしょう。これからも活躍を期待♪


The Westminster Kennel Club

イギリスのクラフトとならぶ有名ショー、アメリカのウェストミンスターKC展。今年は2月14日、15日に行われました。会場はニューヨークのマジソンスクエアガーデン。出陳はチャンピオン犬のみの招待制。頭数はそれほど多くありませんが、現地ではテレビ中継もあり、アメリカを代表する華やかなショーです。とはいえ、気軽に行けない身にとっては、結果アップの早さとブリード戦のビデオが見られるのが何より楽しみ♪


ウルフハウンドは14頭エントリー(4頭欠席)、オス4頭、メス6頭。リングに入ってくる時はオスメス混ざっています。そのあとオス、メスと審査し、それぞれ2頭ずつピックアップ。最後にBOB(ベストオブブリード=1席)、BOS(次席)、AOM(優秀賞)を決定します(日本のようにオスメスそれぞれBOBではなく、あくまで犬種のベストは1頭。次席はBOBと反対の性別の犬になります)。





BOB CH Taliesin's Willow's Glympse(オス)
BOS CH Carrickaneena Crionnacht Darcy SC(メス)
AOM CH Kellykerry Emmit of Aerie (オス)


ビデオで見る限り、BOBとオスのセレクションは納得。メスのセレクションはちょっとどうかな・・・? 


グループ戦の模様はこちら→Westminster KC: Hound Group video(最初にCMが流れます)

FCI加盟国ではないので、グループは10ではなく7つ。IWやサイトハウンドはセントハウンドと一緒のハウンドグループです。バセットもビーグルもダックスも一緒。大きさも形も違いすぎて、面白い光景(笑)30犬種近い大きなグループで勝ち残るのは相当大変そうです。ウィロー君はファーストカットに残りましたね。ちなみにグループ1席になったスコティッシュ・ディアハウンドが、今年のウェストミンスターのベストインショーでした。


ルアーコーシングって・・・

ルアーコーシングとはこんなスポーツです。という海外テレビ局の紹介番組です。

ウルフハウンド・・・出てこなかった・・・残念!




















The Fun of Lure-Coursing for Dogs


800m近い距離でじぐざぐコース。楽しそうですね~。サイトハウンドの本気の走り、美しいです。

成績はタイムのみではなく、どれだけ忠実にルアーを追ったか、集中力、スタミナ、持久力などを審判が点数化してつけます。

日本でもルアーコーシングが少しずつ浸透してきましたが、いずれはこんな本格的コーシングをできるようになったらよいなぁ。

デンマークこぼれ画像

この夏はあちらへこちらへとバタバタして、6月末のデンマークの報告も中途半端なままになっています(汗)2ヶ月と少し前のことが、もう遠い昔のよう。。。ショーの報告の最後は、いずれ時間のある時にでも記事を書くとして、ちょっとだけこぼれ画像を。思い出したようにですいません。まさに思い出したので(笑)

デンマークのショー会場で見かけた車です。ステッカーではなくオリジナルっぽいものが多かったかな。



2010denmark_car1.jpg

某犬舎の車。


2010denmark_car2.jpg

後ろはこんな。ばっちり宣伝も兼ねてます(笑)


2010denmark_car5.jpg

巨大キャンピングカーに巨大ステッカー(なのかな?)ロシアから来たらしい。


2010denmark_car4.jpg

さりげなくウルフハウンド。ちょっと剥げかけ・・・。
東欧の車でしょうか。ヨーロッパらしいセンスがよいなぁ。


IW van

シンプルで可愛いのは、デンマークの車。


2010denmark_car6.jpg

オランダの車のようでした。格好いい。



駐車場を歩いているだけでも楽しいショー会場だったのでした♪もちろん、IW遭遇率も高かったですしね(笑)


父を訪ねて

ごぶさたしています。しばらく(またしても)涼しい海外に逃亡しておりました。帰ってきたら少しは涼しくなっていると期待してたのに、やっぱりあいかわらず暑い!

今回の旅は犬メインではなかったのですが(珍しく?まじめに仕事)、せっかく行き先がイギリスだったので・・・ちゃっかり、旅の最後に、かねてから念願の子ざるの父犬の犬舎カルキーランを訪問をしてきました。


culkeeran pack



カルキーランはショーも繁殖も実に地道に、堅実にやっている印象の犬舎。すでに25年になるそうです。現在は5ヶ月の女の子から10歳の男の子まで8頭が仲良く暮らしています。どの子も本当に優しいいい性格がにじみ出るようないい顔をしていました。


子ざる父、6歳のチェイス。


chase



歩様もいいのに、ショーは嫌いで、この頃はほとんど出していないそうです(そのため毛もボサボサ)。むしろ子どもたちのほうが沢山ショーで活躍しているかも。


chase



とっても甘えん坊で明るく人懐こい、そして結構ぴょんすか飛び跳ねてる子でした。そのあたり子ざると同じ(笑)


chase



すごく骨太で、一見重たそうに見えるけど実はスリムボディ。まだまだ「完成」を待っているのだそうです。ゆっくりのんびり晩成型なのね。




こちらはチェイスと同胎の女の子サイ。チェイス以上にぴょんすか(笑)元気いっぱい。

sigh



ほとんどの時間を空中浮遊していた?(笑)1歳のラルフ君とメグちゃん。


ralph & meg



めちゃくちゃ可愛い甘えっ子のパピー、ティアンちゃん。


tian


最長老10歳のダグラス君。9歳半のチェイスのお母さんジェシーとともに、まだまだ健在。


ralph




カルキーランというと、もう結構前になりますがベテランクラスから出て8歳でクラフト展BOBになった牡のセスが、明るくおちゃめなキャラクターといい、印象深かったんですが、ここの犬たちはみんな多かれ少なかれ似たような感じ。穏やかで優しく人懐こく、明るい、そして結構活発。とても素敵な犬たちでした。


doggie room



子ざるは、あの母にしてこの子あり、と思ったけど、やっぱり当前ながら父から受け継いだものも沢山あるんだな~。ま、どっちもぴょんぴょん明るく跳ねてるタイプなんで、おさるが生まれるのもむべなるかな・・・。セスの長生き遺伝子も受け継いでくれていたらいいなぁ。

そんなこんなで楽しい犬舎訪問でした。忙しいなか時間を作ってくださったスー・コールさんとキャロラインさんに感謝です。

ウルフハウンドを救った男 没後100年

              Graham's grave before renovation


19世紀末に絶滅の危機にあったウルフハウンドを復興させ、スタンダードを定め、最初のウルフハウンド・クラブを創ったイギリス人、グレアム大尉。まさにウルフハウンド再興の祖。

荒れ放題になっていた彼の墓を再建したいと、数年前から地元の郷土史家とウルフハウンド愛好家が募金を募っていました。そして今年、グレアム没後100周年にあわせて再建がされ、10月23日に再献式が行われました。地元の人たちとともに、グレアムのお孫さん、ウルフハウンド・クラブ関係者と12頭のウルフハウンドも参列。セント・マークス教会でのミサのあと、墓地で再献式が行われました。

 
             renovated grave


その後、近くのレッドノック小学校で、記念式が行われました。レッドノック小学校の敷地は、かつてのグレアムの邸宅跡、彼が復興のためウルフハウンドのブリーディングに着手した場所なのです("レッドノック"の名前も、グレアムの命名によるそうです)。学校集会でウルフハウンドとレッドノックの歴史についてお話があった後、記念のプレートが献呈されました。

     Graham plate at Rednock School

何が書いてあるのか、文字までは読めません。ウルフハウンド好きでなければ、ふーん、で終わってしまう郷土史のちょっとしたエピソードかもしれませんが、ウルフハウンド・フリークはここへ巡礼しなくてはなりません(笑)場所はイギリス、グロスターシャーのダースリー(Dursley)という町。人気のコッツウォルズ地方にも近いそうですので、お近くへいらっしゃる際には少し足を伸ばしてみてはいかがでしょう。

World Dog Show 2009 in Bratislava

今年のワールド・ドッグ・ショーはこの週末スロバキアで開催でした。

ウルフハウンドの結果は、BOBがフランスの男の子Chambord du Grand Chien de Clann、BOSの女の子はハンガリーのGlor Na Gael Kendra。オスメスとも若々しい顔ぶれになりました(シャンボール2歳、ケンドラ3歳くらいかな?)。

     World Winners 2009

フルの結果はこちらで見れます⇒Wolfhound Results @ World Dog Show 2009

東欧での開催とあって、見慣れない犬の名前も多いですが、勝った子たちはやはりそれなりの有名どころでした。とくにウィナーズの2頭は、「大きさ」や「形」だけにとらわれず、ショーの流行に流されない、健全さとスタンダードのバランスの取れた子たちという印象を受けました。こういう犬がワールド・ドッグ・ショーのような全犬種ショーの大舞台で勝ってくれるとは、嬉しいなぁ。2頭とも若いし、これからの活躍も楽しみです(もう十分活躍しているけどね・・・笑)。

にっこりビームのシャンボール君と、ちょっとハンドラーさんに甘えてみているケンドラちゃんのナイス☆ツーショットは、チェコのエディータさん(Really Irish犬舎)に提供していただきました。
Thank you Edita (Really Irish) for the lovely photo!

いつか・・・

やってみたいのは、これなんですが・・・ 日本では、なかなか、



動画は今年7月にチェコで行われたコーシングのFCIユーロ・チャンピオンシップのものです。800~1000mのコース(長っ!)、事前に獣医師の健康チェックを受けてから走ります。成績はタイムではなく専門のジャッジによるポイント制。スピードだけでなく、どれだけ忠実にルアーを追ったかが評価されます。もちろんショートカットは減点。これを2本走って、良い方の成績を採ります。
コーシング・チャンピオンたちの走り、格好いいですね~。あっという間に見えなくなっちゃうけど(笑)

オフ会のコーシングはたった100m。ウルフハウンドだとやっとスピードが乗ってきたところでゴールで、ちょっと物足りない感じがしますが、距離を伸ばすにはもっと広い会場探しからかぁ。。。それにしてもさすがにこの距離だと、ルアー設置はバイクなんですねー。オフ会でも、バイクいいかも、たった100mだけど(笑)


さてさて、気がつけばオフ会まであと1ヶ月、のんびりしていられません! とここで自分に喝を入れておかないと、例年直前になってアタフタするので(^^;

準備は早めに、ということで、今年はロゴマークももうできています♪下手な絵ですが、作るのが楽しいので、こういう仕事は大好き(笑)

Irish Wolfhound Meeting 2009

今年も沢山のIWの疾走する姿が見られるかと思うと、今から楽しみです。迷走もまた楽しく。ま、オフ会はオフ会でいいか。

十歩先を行く・・・

英国ケネル・クラブ(KC)、一歩どころか十歩ぐらい進んでいるなぁ。どこと比べてって、もちろん日本の某犬小屋クラブですが・・・。


   KC Fit for function, fit for life

KCのFit for Function, Fit for Lifeキャンペーン。犬として、生き物として、機能をきちんと備え、生を十分享受できるような犬種を作りましょうというもの。ブリーダーだけでなく飼い主、ジャッジも対象に、様々な角度から犬の福祉・健康の向上に取り組んでいます。今年初めのスタンダード改正もこの一部ですが、遺伝病の研究からドッグショーのジャッジ教育、DNAテストなどなど多様な内容が含まれています。

   KC Accredited Breeder Scheme

さらにこの一環で2004年から始まった「認定ブリーダー制度」Accredited Breeder Schemeというものがあります。KCの設けた基準を満たすブリーダーを「認定」し、犬の繁殖現場の質向上を図るとともに、パピーミルやら素人乱繁殖に歯止めをかけようというもの。「認定ブリーダー」の条件とは:

必ず行うこと

全ての繁殖犬がKCに登録していること。犬の販売時には、新しいオーナーに血統登録証を手渡すこと。書類の説明をきちんとすること。といった当たり前のことに続いて、
・繁殖犬の年齢および出産の回数・頻度の上限についてKCの方針に従う。
・繁殖犬はすべてDNAデータ、マイクロチップまたはタトゥーによる個体識別をする。
・すべての繁殖犬は、犬種ごとに定められている健康診断を受ける。審査にはDNA鑑定、股関節形成不全、肘関節形成不全、目の遺伝疾患が含まれる。
・子犬の社会化を行い、子犬の販売時に必ず、社会化の継続・運動・将来の訓練についてのアドバイスを文書にして渡す。
・子犬の販売時には必ず、食事と駆虫についてのアドバイスを文書にして渡す。
・子犬の販売時には必ず、免疫付与のために取った方法についての記録を書面で渡す。
・販売後も電話によるアドバイスを適度に行う。
・KCの認定ブリーダー制度に該当する諸条件と忠告について、また苦情申し出の手順について、買い手に告知する。
・子犬1頭1頭について販売契約書を作成し、その写しを販売時に必ず渡す。

強く推奨されること

・出産のための設備がよい実践に見合うものであること。
・里親探しの必要が生じた場合は、犬の生涯にわたって、どのような理由であれ、助力をすること。
・犬種にかかわる健康診断については、推奨に従うこと。

一部はしょったけど、ざっとこんな内容。要するに、ごく当たり前、基本的なことばかりです(といっても日本であれば、ごく当たり前とも言えないか・・・)。逆に、これを満たせないというのは、パピーミルやバックヤード・ブリーダー(お小遣い稼ぎ的に裏庭で犬を飼って繁殖すること)の範疇に入る可能性も大きそうです。

KCは犬種ごとに繁殖犬が受けるべき各種検査も定めています。IWだと目、門脈シャント、心臓病検査。やはり必要最低限というか、基本の基本です。肘関節形成不全は議論があったようですが、盛り込まれませんでした。ハードルを高くしすぎても、制度として上手く機能しなくなるのは目に見えていますから、とりあえず最低ラインを設けたというところだと思います。

この認定を受けるには、実地の立ち入り検査も受けなくてはなりません。現在4000人あまりのブリーダーが認定を受けている一方、立ち入り検査によって認定を取り消された人も300人ほどいるそうですから、制度としての実効性はかなりのもののようです。

この制度は現状ではあくまでKCが行う任意のもので、強制ではありませんが、KCはこれを法制化し認定を義務付ける(認定されなければ繁殖はできない)ようにするための署名活動も展開しています。実現すればパピーミル撲滅に向けて大きな前進となります。(↓ウェブ署名のサイト)

   KC petition page

こうした運動の主体がケネル・クラブであること。そこに彼我の差を感じてしまいます。KCは純血種の犬の向上のために何かしようという姿勢をはっきりと打ち出し、かつ実践しています。翻ってわが○KCは、比べるのもアホらしい…(爆)十歩どころか百歩、それ以上の開きがありますね。。。


関連サイト・リンク:
Kennel Club(英国ケネル・クラブHP)
Fit for Functioin, Fit for Lifeキャンペーン
KCによる署名活動

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